元号表

平安末期の平治から現代まで。 時代区分は刀剣史に基づいております。重要元号は強調してます。


平安時代

鎬造が現れたのが10世紀の承平・天慶の乱以降と思われ、既に千年以上の歴史があります。山城の三条宗近が永延(987年)平安中期頃に活躍と言われています。刀剣では平治年紀が現存最古ではないかと言われています。古刀期は文禄までの約600年続きました。

元号 ふりがな 西暦 元号 ふりがな 西暦
平治 へいじ 1159 永暦 えいりゃく 1160
応保 おうほう 1161〜62 長寛 ちょうかん 1163〜64
永万 えいまん 1165 仁安 にんあん 1166〜68
嘉応 かおう 1169〜70 承安 しょうあん 1171〜74
安元 あんげん 1175〜76 治承 じしょう 1177〜80
養和 ようわ 1181      

 


鎌倉時代

封建制の確立。武士からの需要の増大と後鳥羽上皇の刀剣への興味をきっかけに名工が多数出現し、日本刀の黄金時代が到来しました。

元号 ふりがな 西暦 元号 ふりがな 西暦
寿永 じゅえい 1182〜84 元暦 げんりゃく 1184
文治 ぶんじ 1185〜1189 建久 けんきゅう 1190〜98
正治 しょうじ 1199〜1200 建仁 けんにん 1201〜03
元久 げんきゅう 1204〜05 建永 けんえい 1206
承元 しょうげん 1207〜1210 建暦 けんりゃく 1211〜1212
建保 けんぽう 1213〜18 承久 じょうきゅう 1219〜21
貞応 じょうおう 1222〜23 元仁 げんにん 1224
嘉禄 かろく 1225〜26 安貞 あんてい 1227〜28
寛喜 かんき 1229〜31 貞永 じょうえい 1232
天福 てんぷく 1233 文暦 ぶんりゃく 1234
嘉禎 かてい 1235〜37 暦仁 りゃくにん 1238
延応 えんおう 1239 仁治 にんじ 1240〜42
寛元 かんげん 1243〜46 宝治 ほうじ 1247〜48
建長 けんちょう 1249〜55 康元 こうげん 1256
正嘉 しょうか 1257〜58 正元 しょうげん 1259
文応 ぶんおう 1260 弘長 こうちょう 1261〜63
文永 ぶんえい 1264〜74 建治 けんじ 1275〜77
弘安 こうあん 1278〜87 正応 しょうおう 1288〜92
永仁 えいにん 1293〜98 正安 しょうあん 1299〜1301
乾元 けんげん 1302 嘉元 かげん 1303〜05
徳治 とくじ 1306〜07 延慶 えんぎょう 1308〜10
応長 おうちょう 1311 正和 しょうわ 1312〜16
文保 ぶんぽう 1317〜18 元応 げんおう 1319〜20
元亨 げんこう 1321〜23 正中 しょうちゅう 1324〜25
嘉暦 かりゃく 1326〜28 元徳 げんとく 1329〜30

 


南北(吉野)朝時代 この時代は南朝、北朝両方が正統性を主張したので元号もそれぞれありました。長大な姿の大太刀などが出現したので刀剣史においては、鑑定上重要な時代と位置づけており室町時代と分けて考えられています。

南朝

元号 ふりがな 西暦 元号 ふりがな 西暦
元弘 げんこう 1331〜33 建武 けんむ 1334〜35
延元 えんげん 1336〜39 興国 こうこく 1340〜45
正平 しょうへい 1346〜69 建徳 けんとく 1370〜71
文中 ぶんちゅう 1372〜74 天授 てんじゅ 1375〜80
弘和 こうわ 1381〜83 元中 げんちゅう 1384〜92

北朝

元号 ふりがな 西暦 元号 ふりがな 西暦
正慶 しょうぎょう 1332〜33 建武 けんむ 1334〜37
暦応 りゃくおう 1338〜41 康永 こうえい 1342〜44
貞和 じょうわ 1345〜49 観応 かんおう 1350〜51
文和 ぶんわ 1352〜55 延文 えんぶん 1356〜60
康安 こうあん 1361 貞治 じょうじ 1362〜67
応安 おうあん 1368〜74 永和 えいわ 1375〜78
康暦 こうりゃく 1379〜80 永徳 えいとく 1381〜83
至徳 しとく 1384〜86 嘉慶 かけい 1387〜88
康応 こうおう 1389      

 


室町時代 刀剣史では南北朝合一後を室町時代としています。特に応仁の乱以降は大量の刀剣が製作されました。
16世紀は古刀末期に該当するので末古刀とも称します。

元号 ふりがな 西暦 元号 ふりがな 西暦
明徳 めいとく 1390〜93 応永 おうえい 1394〜1427
正長 しょうちょう 1428 永享 えいきょう 1429〜40
嘉吉 かきつ 1441〜43 文安 ぶんあん 1444〜48
宝徳 ほうとく 1449〜51 享徳 きょうとく 1452〜54
康正 こうしょう 1455〜56 長禄 ちょうろく 1457〜59
寛正 かんしょう 1460〜65 文正 ぶんしょう 1466
応仁 おうにん 1467〜68 文明 ぶんめい 1469〜86
長享 ちょうきょう 1487〜88 延徳 えんとく 1489〜91
明応 めいおう 1492〜1500 文亀 ぶんき 1501〜03
永正 えいしょう 1504〜20 大永 たいえい 1521〜27
享禄 きょうろく 1528〜31 天文 てんぶん 1532〜54
弘治 こうじ 1555〜57 永禄 えいろく 1558〜69
元亀 げんき 1570〜72 天正 てんしょう 1573〜91
文禄 ぶんろく 1592〜95      

ここまでが古刀の時代となります。

 


江戸時代(新刀) 慶長以降は新刀となりますので江戸時代に含めています。突然に新刀が現れた訳ではありません。
慶長から寛永初期にかけて新刀の作風が成熟されていきます。この20〜30年間を新古刃境期とも呼称します。

元号 ふりがな 西暦 元号 ふりがな 西暦
慶長 けいちょう 1596〜1614 元和 げんな 1615〜23
寛永 かんえい 1624〜43 正保 しょうほう 1644〜47
慶安 けいあん 1648〜51 承応 じょうおう 1652〜54
明暦 めいれき 1655〜57 万治 まんじ 1658〜60
寛文 かんぶん 1661〜72 延宝 えんぽう 1673〜80
天和 てんな 1681〜83 貞享 じょうきょう 1684〜87
元禄 げんろく 1688〜1703 宝永 ほうえい 1704〜10
正徳 しょうとく 1711〜15 享保 きょうほう 1716〜35
元文 げんぶん 1736〜40 寛保 かんぽう 1741〜43
延享 えんきょう 1744〜47 寛延 かんえん 1748〜50
宝暦 ほうれき 1751〜63      

 


江戸時代(新々刀) 江戸時代中期を過ぎようとする明和以降を新々刀として明治九年の廃刀令まで続きます。享保以降からの刀工不遇時代を乗り越えて、幕末に掛けて再び需要が増大しました。異国船が日本近海に現れるようになり、世相の不安感が需要増に繋がりました。

元号 ふりがな 西暦 元号 ふりがな 西暦
明和 めいわ 1764〜71 安永 あんえい 1772〜80
天明 てんめい 1781〜88 寛政 かんせい 1789〜1800
享和 きょうわ 1801〜03 文化 ぶんか 1804〜17
文政 ぶんせい 1818〜29 天保 てんぽう 1830〜43
弘化 こうか 1844〜47 嘉永 かえい 1848〜53
安政 あんせい 1854〜59 万延 まんえん 1860
文久 ぶんきゅう 1861〜63 元治 げんじ 1864
慶応 けいおう 1865〜67 明治 めいじ 1868〜76

明治9年〜現代までが現代刀。新々刀工が明治9年以降や大正時代に製作した作品は新々刀に分類される場合が多いようです。

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