委託品 刀 無銘(寿命) | |
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時代 | 古刀(室町時代後期)美濃 刀身ランクA |
鑑定 | 保存刀剣鑑定書 |
付属品 | 白鞘付 付属品Aランク |
寸法 | 長さ72.2㎝ 反り1.8㎝ 元幅3.12cm 元重ね0.77cm 先幅2.6cm 先重ね0.64cm 重さ813g |
形状 | 鎬造、庵棟、鎬高く、身幅広く、元先の幅差が目立たず、反りやや高く、大切先となる。 |
鍛 | 板目肌よくつみ、地沸細かにつき、やや強めの地沸もつき、地景入って、白気ごころがある。 |
刃文 | 互の目に小互の目、のたれを交え、匂深く、小沸よくつき、荒沸を交え、足入って、砂流し細かにかかる。 |
帽子 | 乱れ込み先掃きかけて返る。 |
茎 | 大磨上げ、鑢目切り、先切り。 |
はばき | 金着せ二重。 |
説明 | 寿命(としなが)は古くは鎌倉時代に始まると言われていますが、現存品のその多くは室町時代後期以降の作刀と推測されます。古来よりその寿命という銘が目出度いとされ江戸時代には武家同士の贈答品として重宝されました。美濃地方で活躍していますが、一部が近隣の尾張にても鍛えています。本作は常よりも地鉄が詰んおり、出来が良く、大切先の豪壮な造り込みとなっています。時代はおそらく室町時代最末期から慶長の新古刃境期と思われます。 |