委託品 刀 出羽大掾藤原国路 | |
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時代 | 新刀(江戸時代前期) 刀身ランクC(区送り) |
鑑定 | 特別保存刀剣鑑定書 |
付属品 | 白鞘 付属品Aランク |
寸法 | 長さ73.3㎝ 反り1.4㎝ 元幅3.1cm 元重ね0.73cm 先幅2.17cm 先重ね0.53cm 重さ803g |
形状 | 鎬造、庵棟、身幅広く、元先の幅差ややつき、重ね厚く、反りやや浅めにつき、中切先。 |
鍛 | 板目肌に地沸つき、地景が入って、ややザングリとした風合いになる。 |
刃文 | 直刃調に浅いのたれ、互の目が交じり、小足よく入って、小沸よくつき、金筋・砂流しかかる。 |
帽子 | 小丸。 |
茎 | 区送り、鑢目勝手下り、先栗尻。 |
はばき | 銀一重。 |
説明 | 出羽大掾国路は堀川国広の高弟の一人で慶長十八年から同二十年の間に出羽大掾を受領したと思われます。出自は同じく京で繫栄した三品家との関りが推測されています。同一門の中で特に器用な刀工で五ケ伝では備前伝以外の作風を上手にこなしています。この刀は山城伝の作で小沸出来の働きのある直刃を焼いており来派の中でも来国光あたりを狙って製作されたと思われます。地鉄はザングリしており堀川物の特徴がよく示されています。区送りがされていますが茎尻はそのままであり銘字も鮮明で健全な一振りであると思います。 |